美人女子高生Mちゃんが一日一問経済クイズを出しちゃいます。→出してません。経済解説ブログに退化。
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これから何度となくでてくるであろう短期金利の上昇を語る上で
長短金利の基礎的な話をするぜー
●まず言葉の意味から
・金利=利子
・長期=一年以上(主に国債)
・短期=一年未満(主に公定歩合、FFレート、コールレート※1)
金利は利子で、国債の金利が長期金利で、
なんだかよくわかんないけど短期の資金にかかる利子が短期金利だと思っておけばおk。
(蛇足※1 公定歩合(銀行が日銀にお金を借りた時の利子)って最近のニュースで聞かないけど、
日本にもちゃんとある。だけど利子率が公定歩合>コールレートになっているため、銀行はコール市場で
資金調達をしたほうがお得。なのでコール市場で資金調達をしている。
だから公定歩合を上げようが下げようが金融政策の効果がない。)
●国債を買ってみよう。
よし、個人向け国債を買ってみよう。
一年後に100円で償還される国債(※2)を90円で買った。そして額面の年利は5%だ。
つまり、1年後に年利5%分の5円と、90円で買った国債を100円で償還してをもらえるから
合計15円の利益で15%のリターンになる。
ところが一ヵ月後の国債の価格が下がっちまった。
市場では100円で償還される国債(額面の年利は5%)は80円で取引されてる。
80円で買った人は差額20円と年利5円で25%のリターンとなる。
以上の動きが起こった場合
長期金利ははじめ15%だったのが一ヵ月後に25%になったことになる。
ふと思ったが、例が悪いなw 98円→95円でやるといいかも。
コレだと長期金利は7%→10%。
(蛇足※2 このように額面で償還されて、額面より安く買える国債を割引債という。)
●長期金利の特徴
ここで上の文章から見られる長期金利(国債)の特徴を挙げてみたい。
・国債の価格と金利は逆に動く
→95円で利回り15%だった国債が、一ヵ月後に80円で利回りが25%になってる。
国債価格は下がってるのに利回りが上がってるじゃん!
・国債は市場で取引されている。
→債券市場で取引されている。だから価格が動くんだね。(買いオペ売りオペとか聞いたことあるっしょ)
・景気が悪くなると国債価格は上がる(利回りは下がる)
→国債はめちゃ安定している金融商品なため、景気が悪くなると買いたい人が多くなる。
景気が悪くて潰れそうな企業にお金を貸して利子をとるよより、
国債を買って運用したほうが安心できる気持ちはわかるっしょ。
そして国債が買われると価格は上がって、利回りは下がる。
上の例の場合は景気がめちゃよくなって、国債よりリターンのいい金融商品にお金が流れたため
国債価格が下がったと思われる。
よし、この長期金利は3つだけおさえときゃいいだろ。次、短期!
●短期金利ってなに?
「日銀が政策金利を0.50%へ」「英、さらに金融引き締めの見通し」といったニュース、みたことないだろうか?
これが短期金利なのだ。
そしてこの政策金利が銀行の貸し出しの利子率につながってくる。
(蛇足※3 短期金利は広義には償還期間が1年未満の債券だったりの金利みたいだけど、
政策金利=短期金利でいいよ。)
つまり、
政策金利を上げる→銀行からの貸し出し利子が上がる
→企業は借りたくなくなる→設備投資などが減る→消費減る→景気減速 となる。
逆に
政策金利を下げる→利子下がる→借金しまくりうひょー!→借金で事業起すぜ!→消費増える→景気up となる
●短期金利の特徴
・政策金利は中央銀行が設定できる
・一般的に景気が悪くなると下げて、景気が過熱してくると上げる。
・というより中央銀行は物価安定のために操作するのが普通。
・利率の変化が激しい
・ちなみに現在の各国の政策金利は
日本0.50% アメリカ5.25% EU4.0% イギリス5.5% (※3)
(蛇足※3 単純に日本で0.5%の利子でお金を借りて、5.25%のアメリカで貸せば利ざやが抜ける。これがキャリートレードなのだが、ノーリスクではない。なぜなら為替が5%逆に動けば(1ドル125円から117円になると)損失になってしまう。ノーリスクなのは固定相場で、金利に差があるときである。これがアジア通貨危機を引き起こす。また今度ね。)
とまあこうなる。短期金利と長期金利の関係で抑えておきたい要点は以下の通りである。
①短期金利は誘導でき、長期金利はそれに連動し、また予想が働いて変動する。
②普通、短期金利のほうが低く、長期金利のほうが高くなる。
③短期金利のほうは利率の変化が激しいため稀に長期金利より高くなる場合がある。
④この場合、長期金利には、やがて経済が失速し金利は下がるだろうという「予想」が働いて短期金利より低く落ち着く。
⑤長期金利が上がってくると(債券価格は落ちているので)含み損が発生する。
(これはいずれドル崩壊みたいなことを書くとき説明します。)
こんなかんじかなー。
基礎的な重要事項なのでまたなんかあったら書き足します。
先週でしょうか、今年の4月から新卒で某大手証券会社に勤めている方に
会う機会があり、ほんの少しだけお話しをしてきました。
その方に恨みは全くないのですが、ほんのちょっと違和感を感じたので今日はそのお話をば。
今日の日記のまとめ
・根拠なく中国株投信を薦める営業マン
・営業マンは既に騙されている(?)
●なにかかみ合わぬ会話
その方はリテールの営業をやっているそうで、
街で中小企業を見つけては飛び入り、社長を呼んで投資をしませんか、
と話しを進める 俗に言う飛び込み営業をしているとのこと。
話はオススメの銘柄、人気の商品などに及び、
ふと思いつきで、 投信ってのは人気はあるんですかねー? と聞いてみたところ
もちろん人気で、彼は中国株の投信がいいと太鼓判を押していた。
いやー、でも中国はいまバブルじゃないっすか?という流れになり、
彼は オリンピックまでは確実、10年の万博まではいける。と見通しを教えてくれた。
この話しを聞いたとき、この証券会社では上司から
中国株の投信を売れとの指示(というより社内のムード?)があるのではないかと感じた。
だって投信って3,4ヶ月とかの投資じゃなくて、1年単位だよね??
北京五輪は来年8月。
投信の対象としての魅力はなくなりつつあるのにもかかわらず強く薦めるのは何故だろう。
●そういえば思い出すライアーズポーカーのお話し
春休みに1980年代のアメリカのウォール街を描いた暴露本の名著ライアーズ・ポーカーを読んだ。
物語中で主人公がソロモンの債券セールスマンになり、初めての顧客に売った商品がAT&Tの債券だった。
当時ソロモンではAT&Tの債券を大量に抱え込み、
かつその価格は下落する見通しが(トレーダーの間で)立てられていた。
そんな中で古株のトレーダーが新入りのセールスマンにAT&T債券を口八丁で薦め、
セールスマンはその受け売りを顧客に説明して、見事AT&T債券をさる機関投資家に売り込むことに成功する。
しかしその後AT&Tの債券価格は見通しどおりに下がり続け、買った機関投資家は数ヵ月後「飛んで」しまう。
つまり、新入りのセールスマンはトレーダーに適当なことを教え込まれ、騙されたのだ。
●既に騙されている営業マンと証券会社の沽券
ライアーズポーカーの話ほど直接的ではないだろうが、冒頭に書いた某証券会社では
何気なく社内で中国株投信がいい、といったムードを何気なく作り上げてるのではないだろうか。
そして新入社員も知らず知らずの間に、ああ、いいんだ、と思ってしまうような。
人を騙すのならまずは身内から騙すものである。
証券会社としては投信を買う手数料と、相場が早く天井を打って客が投信を解約すれば余計手数料が入る。
それに「投信販売、銀行窓口が証券会社を超える」といったニュースが出ている現在、
証券会社では投信の販売シェアを取り戻すために躍起になっているはずだ。
以上はふと感じた違和感から妄想に妄想を重ねたただの憶測記事だということは明記しておこう。
でも案外こんなもんかもね。
最後に私が話した方のお言葉で今日を〆たいと思う。
この業界の人間がどれだけテキトーだが入社してわかったよ。
今日の上海株、一次7%超の下落、というニュースをみて
タイトルのような記事を書こうとしたらものすごいことが起こった。
今日の日記のまとめ
・中国株のバブルの強すぎる強さ
・株バブルの起こり方を単純化すると
●上海市場のアホ
今日のお昼くらい、上海の株式市場がものすごい勢いで続落している、というニュースを聞いた。
その報が入っても東京市場はあまり揺るがなかったのであれ??上海一人負け?と思ったのだが
上海市場では後場に入ってミラクルが起こった。なんと7%の下げを盛り返して、終わってみれば2%の上昇。
これ実際、信じられない話。
上は間近3ヶ月の上海市場の値動き。
白い棒と青い棒があるが、この棒ひとつが一日である。
棒の羅列が右肩上がりなのは株価が3ヶ月上がり傾向だ、と捉えてくれればよい。
時折ある青い棒線が下げた日である。
一番右が今日、そしてその左の青い棒が昨日である。
昨日、上海市場では8%の下落をした。上のチャートを見ればわかると思うが、
10日くらいかけて上がった分をわずか1日で下げたのだ。
(ちなみに日経平均で1日8%さげると2007年1月の水準になり、
6ヶ月かけて上がった分を1日で下げることになる。上海市場の異常な値動き具合がわかるっしょ。)
そして前日8%下げ、今日も7%を下げていたのだ。
だれもがこりゃやべえと思ったはずだ。
コレがバブル崩壊のきっかけ、いまの株価が最天井なのでは??と思った人も多かったはず。
ところが、お昼休みを挟んでその日中に下がった分の7%を埋め、上昇に転じたのだ。
この動きは中国市場の参加者がものすごく強気になっていることを示している。
この強さには今月一番驚いた。
●株バブルとは
中国やベトナムではいま株価はバブルだといわれている。
このバブルとは一体なんだろうか。ものすごく単純な話しをしよう。
M国には2人の人がいました。A君とMちゃんです。
A君は牛を持っていました。Mちゃんはその牛を100円で買いました。
しばらくたってAくんは銀行から借金をしてMちゃんから牛を150円で買いました。
またしばらくしてMちゃんは牛を売った売却益50円を担保に
銀行から借金をして250円でA君から牛を借りました。
そしてしばらくしてA君は売却益の100円を担保に借金をして300円で・・・
これがものすごく単純化したバブルというもの。
上の例での特徴3つを見てみよう。
1:牛の値段がものすごく上がってるが(始めは100円だが最終的に300円になってる)
牛自体が生み出すものは何も変わっていない。
つまり値段が3倍になっても3倍ミルクを出すようになってはいない。
2:AくんもMちゃんも見た目は金持ちになっている。
始めはA君の資産は牛(100円以下)でMちゃんは100円。
最終的にAくんは100円の現金(担保)と300円の牛(借金は200円)を持ってるし、
Mちゃんは300円をもっている。
3:ここでバブルがはじけて牛の値段が100円になると?
Mちゃんは300円の現金を持っている。A君の牛は100円になって、借金は200円のまま。
→どうみてもババ抜きです。
着目すべきはバブルが起こっているときは牛の価値だけがあがって、
MちゃんもAくんも金持ちになっている点。牛を担保にすればお金も借りられるので、
上の例にはないけどもさらにお金を引き出すことも可能。という点かな。
結局、産み出すものは何も変わらなくても、株や土地値段が上がるとこのような効果が生まれる訳だ。
そして最後に残るのはババを引いた人の借金と。
10億人が参加するババ抜き。だれがババを引くのでしょうか。
15年前、某国で1億人が参加したババ抜きでジョーカーを引いたのは銀行でした。
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