何の気なしに普段見ぬテレビを見ていたら白人の軍人がボヘーっと楽器を吹いていた。
チャンネルはCNNで、字幕から察するにノルマンディー上陸を記念しての式典らしい。
そうか今日はD-Dayかと思いだしたのだが、なんか滑稽で見入ってしまった。
というのも集まってるのがフランス、アメリカ、イギリス、カナダの首脳で
この期に及んで「連合軍」かよと。さながら同窓会だな。 (※1)
さらには実際に作戦に従事したと思われる、 車椅子の老人とかも敬礼とかしながら国歌歌ってるわけ。
CNNもデリカシーなく、全世界で生放送とかどんだけだよ。
ドイツ側の遺族はどんな気持で見るんだろう、この式典。
なんか見ているうちに靖国の扱いと比べてしまってすげえ理不尽に感じた。
同じように徴兵で取られて、同じ様に国のために戦い、同じように戦死していった魂が
一方では国家の誇りとして、大同窓会が開かれ、
一方では国家の恥部としてなるべく穏便に扱われる。
死んでいった人々だけじゃなくて、生き残った人々にしてもそうだ。
Dデイ式典に参加した老人は、従軍した事実を誇りに思っているだろうし、社会の目もそうだろう。
現に大統領選では毎回従軍歴が話題になるし、
アイゼンハワーは(憲法が定めていなかったら)キリストでも三選を防げないだろうと言われていた。
それに対して日本では従軍した人々にこれほどのリスペクト感どころか
肩身の狭い思いばかりしていたんじゃないかな。かわいそうに。
そういうことを考えるとやっぱ、首相も天皇(今日は陛下はつけない)も靖国に行くべきなんだ。
どこの国の政府だって、国のためを思って死んでいった人々には敬意を払うんだし、
大体、徴兵して戦地に送り込んでいったのは政府じゃねえか。
赤紙一枚で戦地に送り込まれて、天皇陛下万歳って言って死んでったのにな。
外交上、A級戦犯が問題だったら、
「いえ、わたし、A級戦犯の人々の鎮魂は願いませんでした。」
てな感じにのうのうと言やあいいんだよ。
ようは分祀ってそういうことなんだしさ。
以上。
※1:国連(United Nations)も連合国からきている。
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