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Mちゃんの一日一問 経世済民!

美人女子高生Mちゃんが一日一問経済クイズを出しちゃいます。→出してません。経済解説ブログに退化。

April 27,2024

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↑   by at 13:24

March 21,2008

● バブル期の雑誌から 第3回

バブルを知らない世代である僕たちですが、先人たちがいったいどのようにバブルをとらえ、
どのような行動をしたのかを知ろう、という昨年7月の企画の続きであります。

第1回(85年4月~87年5月)
第2回(86年6月~89年12月)

今回は1990年1月~12月までの1年間。


●1990年(海部内閣)

・大テーマ
 この年の大きなテーマとなったのは上半期はドイツ統合にむけた準備、
 下半期はイラクのクウェート侵攻による中東危機と
一言でいえば 海外情勢に振り回された1年 といえるだろう。

・株価
89年12月末につけた日経平均3万8915円はついに抜くことができず、
この株価は現在でも最高値の記録として残ることになる。

この年の株価の推移は
1,2月 3万数千円での推移(じり下げ)
3月 3万円に急落
4-7月 3万~3万3000円のレンジ
8月 3万円割れでそのまま下げ続ける
10月12日 2万221円 これがこの年の最安値
11,12月は2万2000~2万5000円のレンジ


・ドイツ統合に向けた準備
東西ドイツは89年にベルリンの壁が壊され、この年の10月に正式な統合することになる。
10月までは統合に向けた様々な準備(通貨統合がでかい)があり、それが日本経済に大きな影響を与えていた。
日銀は景気過熱を抑制するために金利を上げるのだが、為替はほとんど動かずむしろ円安に振れるという現象が起こる。
これはドイツ統合による期待でマルクが買われまくっていたためであるらしい。
東ドイツは実際はぼろぼろの状況だったのだが、東側は情報公開をしない体質であるため
過大に評価されていた節がある。東洋経済にも「統合で欧州経済を席巻」といった記事が見られる。
しだいににだんだん情報がわかってきたのだろうか、
10月以降の記事には統合後ドイツの財政などの不安材料を指摘するものが見られるようになる。


・イラク、クウェート侵攻
これにより原油価格が60%上昇。1バレル15ドルから25ドルへ。
8月にイラクが動き出し、湾岸戦争は91年なので90年中の影響はこの程度。
ただし目先が全く見えないため株価の重しとなっていたようだ。

・地価上昇
地価の上昇はいったんの踊り場を経て上昇へ。
農地の税金を上げるなどの対策をするものの効果なし。

この点で重要なことは
報道の  地価上昇で一般人が家を買えない。 だからダメ! という姿勢である。
バブル後に発覚するような土地の含み益で証券や企業の価値が膨れ上がっていることにほとんどの人が気づいていないようだ。
ただ、やはり有識者(どっかの大学の教授の記事を読んだところ)はこの点に気づいており、
ただ単に地価を下げればいいという問題ではないと警鐘を鳴らしていた。

・不動産屋
地価上昇で謳歌してるとおもえば、そうでもない。
ノンバンクの規制から11月、12月に資金繰りに困る不動産屋がでてきて
不動産の新興企業がいくつか倒産している。大型では共和(負債総額1900億円)、有豊化成(同920億円)。


以下は月別にみていくことにする。上でしっかり目に書いたから、もはやおまけ。

1月
89年末に日経平均(当時は日経ダウ)は3万8915円の最高値をつけるが
年が明けてもこれを抜くことができない。
89年12月に日銀が公定歩合を引き上げた影響についての記事が多い。
この12月の引き上げは株式市場にとってはサプライズだったようで、
三重野日銀総裁もインタビューで「(景気過熱)予防的引き上げ」と発言し、同時に予防的な引き上げは100年に一回とも。
(89年に日銀は3回公定歩合を引き上げており、この年も2回引き上げることになる。)

2月
日経平均が2月21日に史上3番目の下げ幅である1161円安を記録。3万3-5千円へ。
今後の予測は景気は悪くならないとの見方が多数。

海部首相のクビがかかった総選挙で自民大勝。海部首相の地位磐石化へ。

3月
日経平均が一時3万円割れ(3月22日)
今後、円安がとまらないと厳しいことになるとアナリストの共通見解(理由を読み忘れた。なぜだろう。)
また、イールドスプレッドの開きから中期的には2万7千円を目指すと見るベアも登場。
実際の90年末の日経平均は2万2~5千円。ベアを上回る安値。

90年3月期の予想増益率ランキング、建設セクター1位にカブトデコム。今からみるとマジでバブル。
なおカブトデコムについての記事はこちら

ドイツ統一選。まだ東ドイツの情報が過大に評価されていたらしく、統合後の強国化に懸念を示す記事も。
実際はぼろぼろの状態で大きく西ドイツの足を引っ張ることになる。
6月になるとちらほらドイツの行方にベア派も登場。

6月
株安(日経は3万円台前半)によって大手銀行の自己資本率が軒並み低下。
93年4月より始まるBIS規制の国際営業基準である8%を割るところも2行でてくる。
3万円台前半で8%を割るということはすさまじい過剰融資競争だったんだな・・・

8月
日経3万円割れ。
イラク、クウェートに侵攻。

10月
ドイツ正式に統合。
また中東情勢から原油が15ドルから21ドルに急騰。
株価は10月1日に2万221円と90年の最安値を記録。

12月
イトマン事件の影響激しく住友銀行揺れる。
株価も2万円台前半と銀行やべー。



まとめはすでに書いたので以下小ネタ。

・ブッチホンの元ネタ
小渕首相の電話攻勢がブッチホンといって流行語大賞をとったが(全然流行してなかったのにとったのもウケる)
これはブッシュ(親父)が盛んに電話を利用して各国首脳と連絡を取っていた「ブッシュホン」をもじったものと発覚。
やっと元ネタがわかってウケたわ。ブッチホン考えた奴、15年前のネタだすなよと突っ込みたい。

・ベアリング界の風雲児
高橋高見がベアリング界の暴れん坊として有名だったが、89年に没した。
その後THKというベンチャーが同じくベアリング界を騒がせる存在となる。
THKの寺町社長の経営の下、安売り戦略で業界の評判はクソ悪く、それでいて新規公開時株価日本一、
社長自らは美人実業家との再婚式(超派手婚)で世間を騒がせ、
会社の金15億円を流用して先物取引、脱税、
上場に際して同業の株買い占め(類似企業の株価を上げて自社の株価を上げようとした?)など
まさにネタに事欠かない存在。
なんだ、昔からこういう社長いたんじゃん。ホリエモン。


以上1990年からお伝えしました。
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バブルとその後

↑   by M でございます。 at 19:30 | comments(3)

July 08,2007

● バブル期の雑誌を読んでみた その2

さて今日は87年6月~89年12月まで読破してきました。
日経平均は89年の12月末に最高値の3万8915円を記録したから、
ちょうど株価最高のところまで読んだことに。これからバブル崩壊に突入。

1987年(昭和62年 首相:中曽根 10月31日~は竹下)

・円高不況克服へ
 プラザ合意以後、日本経済を苦しめてきた円高不況も企業努力によってひと段落すると
 今度は円高のメリットが出て一気に景気が上向きに。
 この円高のメリットというのは輸入材料安と消費の拡大(とくに外国製品)の2つ。
 とくに外国製品のブームはおそろしく、外車が飛ぶように売れたらしい。

 5月では「内需拡大が景気回復の鍵になるだろう」と書かれていたが
 7月では「円高を生かした消費構造に変化」
 9月には決定的に景気回復感がある記事があり、雰囲気的には87年6月あたりが景気の転換点という感じがした。
 ちなみに景気の先行指標では61年の11月くらいには景気拡大に向かってたようだ。
 12月末の個人の金融資産は819兆円へ。(2年前は500兆円)

・ポスト中曽根と竹下内閣誕生
 中曽根の自民党総裁の任期1年延長の後、ポスト中曽根争いが熾烈を極める。
 主力候補の安竹宮(安倍、竹下、宮沢)のうち最有力は竹下(田中派)だったが
 膝元の田中派で長老たちが動き出し、87歳の二階堂を担ぐ流れもあり(この辺がドロドロすぎて面白いw)
 最終的に後継者は中曽根が決めることで安竹宮は合意。
 中曽根裁定と呼ばれる後継者指名があり、総理大臣は竹下に。

・ブラックマンデー
 10月20日、アメリカ市場が突如として崩れ、翌日の東証は史上最大(当時)の3836円の下げ。
 10月から年末までニュースは今後の予想ほぼ一色。(短期間に2万6000円から2万1000円まで下げた。)
 雑誌を読んで感じ取れたのは当時の「ジャパンマネー」の影響力のでかさ。
 東証で下げ止まらなかったら世界的な景気の転換点になるだろう。 とかどんだけw
 過去の栄光ですな・・・

 (ちなみにこの年の6月にFRBの議長にグリンスパンが就任。
 FRBの議長が変わると必ずこのような混乱があるらしいw)

さて、ブラックマンデーのその後はどうなるのか。
つづいてバブルにまみれた88-89年。


1988年 (昭和63年 首相:竹下登)

・ブラックマンデーのその後
 結果的に株価は暴落しても個人の消費は落ち込まなかった。
 東京市場では景気拡大を背景に株価は持ち直し、2月、3月に再び2万6000円の高値に迫る。
 一方アメリカ市場はなかなか立ち直れず株価は横ばい。
 為替では長らく1ドル130円台であったが、120円台突入。ますます円高に。

・貿易摩擦は最終局面に
 これでもかってほど円高になったので貿易摩擦は一段落。
 ウケた記事は、今度はアメリカで日本からの投資を規制するという議論がされ始めた。というニュース。
 いままでは 円が安すぎて安くていい製品きすぎだよ!!アメリカの産業壊すな!!!とかいってながら、
 いざ円が高くなると 日本人は金でアメリカの産業買収するな!!!!だもんな。すげーわw

・為替と株価
 4月に新高値をだして2万7000円突破
 6月に2万8000円突破。 
 為替は2,3月に120円台後半から翌年にかけにわかにドル高が進行する。
 多分もう為替は書かないけど89年はずっと140円台だと思っててオッケー。
 しかし6月に2万8000円を突破した株価は調整に入り、 11月まで2万7000円-2万8000円のレンジでの推移となる。

・リクルート事件
 消費、業績は伸びて板のにもかかわらず、株価が伸びなかった原因の一つがコレ。
 88年9月、リクルートの子会社リクルートコスモス(たしか不動産関連の会社だったはず)株が上場するに当たって
 有力議員、有力財界人に贈られたという事件。
 ぞくぞくと有力者が受け取っていたという事実がわかっていくため、ダラダラと長い間尾を引いた。
 この事件でポスト竹下では安倍、宮沢、中曽根、渡辺という有力者は全員脱落。
 竹下自身も秘書が謎の自殺を遂げたり、消費税の議論があいまって急速に求心力を失っていく。
 89年6月に宇野宗助、7月に海部俊樹とまったく予期せぬ人物が首相となる。
 宇野は竹下政権での外相だったが、海部にいたっては東洋経済でもリアルに一回も名前が出たことのないような人物で
 あらためてリクルート事件って凄い事件だったんだなあと。どんだけ自民党クリーンな人いないんだ。

・その他気づいたこと
 ・韓国のニュースがにわかにでてくる。
  85年から記事を見てるわけだけども、87,88年になって韓国の経済成長が目覚しいというニュースがちらほら。
  サムスンよりかはヒュンダイの方が注目されてたりしておもしろい。

 ・株価の予想はやや弱気が多い
  5,6,7,8,910月と2万8000円の壁が破れず、アナリストの中でもそろそろ天井かといった議論がでてきている。
  この予想は見事にハズレ、11月に天井突破、88年末には3万円に到達する。


1989年 (昭和64年&平成元年 首相:竹下登 6月宇野宗助 7月~海部俊樹)
この年はやばいね。まじでバブルを象徴するような記事が多すぎる。

・とまらぬ株高
 1月、3万1000円突破。時価総額で東証がトップに。
 2月、3万2000円突破。
 5月末 3万4000円。 8月3万5000円。
 12月末 3万8915円 (←最高値 2007年7月現在も抜けていない。)

・リクルート事件の余波
 上半期は政治の世界でリクルート事件がまだまだ猛威を振るう。(相場は完全に克服して上のように上昇。)
 政界のみならず財界人が受け取っていたり、竹下内閣は6月辞意表明、すったもんだの末に宇野宗助が総理に。
 さらに宇野は芸者スキャンダルで2ヶ月で退陣。首相の椅子は海部俊樹へ。
 この二人が総理になるなんてありえない。というのがよくわかった。まじで首相になるまで全く名前でてきてないもん。

・バブルの象徴的な出来事
 この年、日系企業が海外の会社を買収することが大流行。特に欧州では前年比50%の増。
 円高に加えてアメリカではブラックマンデーの影響でそれまで流行していたジャンク債がこけて(ソロモンは大ゴケしたが)、
 企業は軒並みお買い得価格になっていた側面もある。
 ソニーがアメリカの映画会社コロンビアを、三菱地所がNYのロックフェラーセンタービルを買収したことに対し
 アメリカのメディアは猛反発。「日本はアメリカの魂(映画)とNYの象徴(ロックフェラービル)を奪っていった」と。
 その一方でシティグループが日本の相互銀行買収に際し、日本の行政当局がストップをかけ破談に。
 日本のやり方はフェアでないと議論になる。

・異常な日本の価格
 このころの日本がドンだけ凄かったのかという数字があったので転載。
 ●東証上場企業のの平均PER=55倍 (アホかw それでもなお割安というアナリストも。)
 ●日本の地価総額=1262兆円 (アメリカは505兆円) ←西武の堤さんの個人資産10兆円で世界1の資産家に。
 ●日本市場の時価総額 3兆8402億ドル(全世界の44%) (参考:アメリカ2兆4809億ドル イギリス7181億ドル)
 ●銀行の資産ランキング 1-10位まですべて日系銀行 (シティより農林中央金庫の方が資産多い)
 以上は東洋経済1989年11月18日号のデータを転載。

 こりゃ、ジャパンアズナンバーワンだわ。日本が世界で一番の経済大国になるって思うのは当たり前。

・その他気づいたこと
 ●商社の激烈な売り上げ競争がやばすぎ

  雑誌を読んでいくと日本を引っ張ってきたのは商社だ、と強く感じられるんだけど、
  この商社間の売り上げ競争がやばすぎる。
  この頃の商社って収益度外視でマーケットシェア(売上高)を獲得することを目指してたのね。
  85年までは20年間三菱商事が1位だったのだけど、バブル期に入ってから伊藤忠がトップに浮上。
  (ちなみに社長は米倉の爺さんだw)
  三菱商事は 収益を考えない売り上げ競争には参加しない と宣言し、売り上げでは5位に転落する。
  これが後に功を奏すことになるのは皮肉なこと。

 ●雑誌の広告が
  宝飾品とか車とかばっかり。車はともかく、硬派の経済誌に宝飾品の広告が載るってのもすごいよなあ。
  そして、モデルも外国人が異常に多い。今でもハーフの芸能人は売れるけど、この頃はもっとこういう嗜好が強かったようだ。

 ●地価高騰のニュースはあんまない
  89年は地価が鬼上がってるはずなんだけど、特集を組まれてたり、地価が高くなりすぎてるみたいな記事は全くない。
  もはや上がるのが当たり前ってことになってたのかな。
  89年は3回公定歩合が上げられたのだけれど、地価は上昇しっぱなし。

 ●バブル崩壊は予想できてたのか?
  これね、1億総楽観だったのかな?と思ってたのだけど結構そうでもない。
  多くのアナリストは「地価の上昇が続けば株価も堅調」といったように地価の上昇が条件になってる。
  また、上場企業社長に対するアンケートでは
  政府、中央銀行に早急に対策すること のなかで 「高騰する地価対策」が過半数以上の支持を得てトップだし、
  識者の中では相当土地価格がバブルであることはわかっていたらしい。


さて、89年も暮れました。来年は日経平均8万円です!!!!

バブルとその後

↑   by M でございます。 at 06:22 | comments(10)

July 06,2007

● 1985~ の雑誌を読んでみた その1

自分が覚えている中で最も古い経済のニュースってなに?

と聞かれるとどんなことを思い出すでしょう?
自分の場合、「住専」「不良債権処理」だとかそんな感じの単語が出てくる。
つまり自分が物心ついた時にはすでにバブルという時代は終わっていて、
バブルの処理に追われた90年代に育った「バブルを知らない世代」になる。

日本が世界で1番だった時代。
日本経済が21世紀型のモデルだ。
日本こそが文明の終着点、完成形だ。
といわれた時代、日本の狂乱状態、発展のダイナミズムを感じたくて、このころの雑誌を読んでみることにした。
やっぱ日本人なら知っとくべきっしょ。

読む雑誌は東洋経済を1985年4月から92年くらいまで読んでみるつもり。
今日1日で読み終わらすつもりだったんだけど85-87年までしか終わらんかったw

感想としてはすげーいいよ。まじオススメすぎる。
経済誌じゃなくても文春、新潮あたりが一番当時の雰囲気とか感じられそう。
以下内容。簡潔にバブルへゴー。

今日の記事のまとめ
・1985.4から1987.5までの大テーマをまとめてみよう。



①1985年(昭和60年:内閣は中曽根首相)

・貿易摩擦
 上半期のニュースの大きなテーマはコレ。
 記事にはドル高(2月:1ドル260円)でアメリカが巨額の貿易赤字がやべーってのがしばしば登場する。

・三光汽船倒産
 世界最大の海運会社で、昭和49年ごろには日本での時価総額NO.1だった三光汽船が会社更正法申請へ。
 東洋経済は週刊誌なので、時系列的に状況がどんどん悪くなっていくのがわかってつらい。
 商社や銀行がぞくぞくと大株主の欄から外れていくのな。沈み行く船からは・・・みたいな感じで。

・御巣鷹山日航機墜落事故
 東洋経済にはさほど登場しなかったけど、世間に与えた印象はすごかったはず。
 ちなみに日航はこの後、伊藤淳二カネボウ会長が日航会長になって労使に苦労するんだけど、
 そっちの話のほうがちらほらでてくることになる。

・G5後の円高
 一番上で書いたとおり上半期はドル高がテーマだったのだけど、
 10月からは一転、円高が大大大テーマになる。85年末と86年上半期のニュースはコレに関することばっか。
 ようはプラザ合意なんだけど、当時のメディアではG5での会談って書かれていて、固有名詞はまだなかったのかな。
 G5の合意によって240円だったドルは9月のG5後の10月に216円を記録。
 それで経済誌だから今後の予想とかでてるわけよ。それがことごとくハズレ狂ってて、当時の混乱状態がわかる。

(・就活事情)
 就活が早くなって7月から選考が始まっている!というニュース。
 各社アンケートでは11月選考開始が適正だと。
 大テーマではないけど、このニュースは軽くショックw


②1986年(昭和61年 ひきつづき中曽根首相)

・とまらぬ円高
 85年12月の記事では 190円-210円が主要アナリストの考える今後の予想 だったのだけど
 3月には174円、4月には166円。 (85年10月の記事では210円を超えると輸出に打撃がでると。)
 それにともなって中小企業に影響が出始める。
 プラザ合意でのラインが170-180円だったらしく、行き過ぎる円高に日銀が逆介入も。(失敗する。)
 7月、衆参同日選挙で自民大勝利。157円へ。
 8月、152円。この後87年2月まで円ドルは152-159円のレンジで推移。
 アナリストの中にはさらなるドル大暴落の予想もちらほら。(当たることになる。)

・株高 (時系列的なトコは上の円高んとこと一緒に見るといいかも)
 86年は円高と株高が2大テーマ。
 円高で輸出業は苦戦しても原油価格の下落など、公定歩合の引き下げ(86年は4回行った)で株高に。
 (公定歩合を引き下げても円高になる点はアメリカも引き下げてるから。
  このときの円高は円高というより全通貨に対してドル安。)
 4月、日経平均は1万5000円突破。
 8月、1万8936円 (上がるの早すぎ。)
 10月、調整が入って1万5800円 (今の中国みたいな動きだよね)

・都心の地価急騰
 都心部で地価が急騰する。一年で30-50%の値上がり。

・自民党大勝利 (円高、株高につながった)
 7月の衆参同日選挙で自民党が大勝。
 これによって中曽根の自民党総裁延長が確定。


③1987年(昭和62年)

・NTT上場(2月)
 86年来の株高もあって大注目される。
 売り出し価格は119万円、こいつが上場後1週間で276万と大化けする。(4月に最高値318万円)
 
 これ、今回雑誌読んで初めてわかったけど、この後の株ブームを作った本人はこいつだわ。
 証券会社もNTT上場にあわせて新しい顧客獲得のキャンペーンを張ってたし、
 NTT株も期待以上に化けたし、一儲けした自慢話がぞくぞくと広まったはず。
 硬派といわれる経済誌の東洋経済でも取り上げすぎ感があるから、大衆紙ではやばかっただろうな。
 とりあえず貯蓄から投資へ、の流れ一般化させたのはNTT株だなあと感じさせた。

・財テクブーム
 投資ブームはゴルフ会員権、土地、ダイヤモンド、絵画にも波及。
 そろそろバブルの臭いがしてきました。

・引き続き株高と円高
 2月、日経平均2万円突破 円相場は2月まで150円台前半のレンジ。
 3月、140円台に。
 4月、1ドル138円に。 NTT値上がり止まらず株ブームへ。
 5月、日経平均2万5000円突破。

・ポスト中曽根
 こちらは政治の大テーマ。
 安竹宮(安倍、竹下(田中派)、宮沢)が本命だが、 注目すべきは自民最大派閥の田中派の動き。
 60年2月に田中角栄が脳梗塞で倒れ、田中派の金丸信の発言力が高まっていた。
 このような背景で田中派で竹下でほぼ決まりだったが、長老たちは二階堂進を推す流れもあった。
とまあ5月までしか読んでないのでここからはまた明日。(総裁決定は11月)


●その他気づいたこと

・日本を引っ張ってきた企業
 何回も記事に登場する企業は東芝、日立の総合電機と自動車、商社。
 特に商社は日本を引っ張ってきたんだなーという印象をたびたび受けた。

 案外ソニーはさほどでてこないのね。
 最近躍進の任天堂もファミコンの記事とかあって時代を感じさせた。
 売上高にかかる利益率が30%以上ってどんだけファミコン高いんだ。

・日系企業強すぎ。
 プラザ合意後、アホみたいに円高が進む。
 それでもってアナリストが○○円を超えるとヤバイ、といったラインをガシガシ超えていく。
 例えば85年末に210円を割ると輸出関連を直撃って予測してるのに、半年後の86年6月には160円だもんな。
 とうぜん企業も負担になってるんだけど、そんな負担ものともせず、たった1年で適応していくんだよね。
 いまの中国企業みたいな強さを感じとることができた。踏まれても伸びてくような。日系企業つえー。

・生活は85年とどう変わったか?
 86年の記事で個人の金融資産は500兆円突破。というものがあった。
 現在個人の金融資産は1500兆円だから3倍か。
 GDP比でいうと86年は320兆円で現在が550兆円だから40%の伸びなのに対して+200%はすごいね。
 日経平均もほとんど変わらないから現金、保険、年金、土地のどの分野が増えたんだろうね。

 もうひとつ。86年に初任給14.5万円へupって記事があった。
 今年の大卒初任給は20.2万円だからこちらは30%の伸び。
 まあ物価とかから単純に比較はできないんだろうけどなんか微妙っちゃ微妙だよね。

さて、今日は87年から92年までしっかり読破して参ります。

バブルとその後

↑   by M でございます。 at 04:48 | comments(6)

プロフィール

HN:
M でございます。
性別:
女性
自己紹介:
超絶美人女子高生のMです。
経済解説担当大臣に就任したので
ビシビシ解説していきまーす☆☆☆

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