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Mちゃんの一日一問 経世済民!

美人女子高生Mちゃんが一日一問経済クイズを出しちゃいます。→出してません。経済解説ブログに退化。

April 19,2024

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↑   by at 06:45

June 23,2007

● 長短金利のイロハ

これから何度となくでてくるであろう短期金利の上昇を語る上で
長短金利の基礎的な話をするぜー

●まず言葉の意味から
 ・金利=利子
 ・長期=一年以上(主に国債)
 ・短期=一年未満(主に公定歩合、FFレート、コールレート※1)
金利は利子で、国債の金利が長期金利で、
なんだかよくわかんないけど短期の資金にかかる利子が短期金利だと思っておけばおk。

(蛇足※1 公定歩合(銀行が日銀にお金を借りた時の利子)って最近のニュースで聞かないけど、
日本にもちゃんとある。だけど利子率が公定歩合>コールレートになっているため、銀行はコール市場で
資金調達をしたほうがお得。なのでコール市場で資金調達をしている。
だから公定歩合を上げようが下げようが金融政策の効果がない。)

●国債を買ってみよう。
よし、個人向け国債を買ってみよう。
一年後に100円で償還される国債(※2)を90円で買った。そして額面の年利は5%だ。
つまり、1年後に年利5%分の5円と、90円で買った国債を100円で償還してをもらえるから
合計15円の利益で15%のリターンになる。

ところが一ヵ月後の国債の価格が下がっちまった。
市場では100円で償還される国債(額面の年利は5%)は80円で取引されてる。
80円で買った人は差額20円と年利5円で25%のリターンとなる。

以上の動きが起こった場合
長期金利ははじめ15%だったのが一ヵ月後に25%になったことになる。
ふと思ったが、例が悪いなw 98円→95円でやるといいかも。
コレだと長期金利は7%→10%。
(蛇足※2 このように額面で償還されて、額面より安く買える国債を割引債という。)

●長期金利の特徴
ここで上の文章から見られる長期金利(国債)の特徴を挙げてみたい。

・国債の価格と金利は逆に動く
 →95円で利回り15%だった国債が、一ヵ月後に80円で利回りが25%になってる。
  国債価格は下がってるのに利回りが上がってるじゃん!

・国債は市場で取引されている。
 →債券市場で取引されている。だから価格が動くんだね。(買いオペ売りオペとか聞いたことあるっしょ)

・景気が悪くなると国債価格は上がる(利回りは下がる)
 →国債はめちゃ安定している金融商品なため、景気が悪くなると買いたい人が多くなる。
  景気が悪くて潰れそうな企業にお金を貸して利子をとるよより、
  国債を買って運用したほうが安心できる気持ちはわかるっしょ。
  そして国債が買われると価格は上がって、利回りは下がる。
  上の例の場合は景気がめちゃよくなって、国債よりリターンのいい金融商品にお金が流れたため
  国債価格が下がったと思われる。

よし、この長期金利は3つだけおさえときゃいいだろ。次、短期!


●短期金利ってなに?
「日銀が政策金利を0.50%へ」「英、さらに金融引き締めの見通し」といったニュース、みたことないだろうか?
これが短期金利なのだ。
そしてこの政策金利が銀行の貸し出しの利子率につながってくる。
(蛇足※3 短期金利は広義には償還期間が1年未満の債券だったりの金利みたいだけど、
 政策金利=短期金利でいいよ。)

つまり、
政策金利を上げる→銀行からの貸し出し利子が上がる
→企業は借りたくなくなる→設備投資などが減る→消費減る→景気減速 となる。
逆に
政策金利を下げる→利子下がる→借金しまくりうひょー!→借金で事業起すぜ!→消費増える→景気up となる

●短期金利の特徴
・政策金利は中央銀行が設定できる
・一般的に景気が悪くなると下げて、景気が過熱してくると上げる。
・というより中央銀行は物価安定のために操作するのが普通。
・利率の変化が激しい
・ちなみに現在の各国の政策金利は
 日本0.50% アメリカ5.25% EU4.0% イギリス5.5% (※3)

(蛇足※3 単純に日本で0.5%の利子でお金を借りて、5.25%のアメリカで貸せば利ざやが抜ける。これがキャリートレードなのだが、ノーリスクではない。なぜなら為替が5%逆に動けば(1ドル125円から117円になると)損失になってしまう。ノーリスクなのは固定相場で、金利に差があるときである。これがアジア通貨危機を引き起こす。また今度ね。)

とまあこうなる。短期金利と長期金利の関係で抑えておきたい要点は以下の通りである。

①短期金利は誘導でき、長期金利はそれに連動し、また予想が働いて変動する。
②普通、短期金利のほうが低く、長期金利のほうが高くなる。
③短期金利のほうは利率の変化が激しいため稀に長期金利より高くなる場合がある。
④この場合、長期金利には、やがて経済が失速し金利は下がるだろうという「予想」が働いて短期金利より低く落ち着く。
⑤長期金利が上がってくると(債券価格は落ちているので)含み損が発生する。

 (これはいずれドル崩壊みたいなことを書くとき説明します。)

こんなかんじかなー。
基礎的な重要事項なのでまたなんかあったら書き足します。

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日々のニュース

↑   by M でございます。 at 01:14 | comments(5)

Comments

無題

参考になります。

私も、最近、債権の知識の乏しさを感じて
いろいろ調べています。

何気に債権先物はかなり変動率の多い取引みたい。
マーケットの魔術師でよく語られているT-bond。

流動性の大きさから言えば
通貨の次に流動性が高く
大量の資金が毎日行き来して
世界中の相場に影響を与えているそうです。

ついでに、どうやら最近のT-bondの急落は
(つまり利回りが増加)

1980年代から続いてきた長期トレンドラインを
ブレイクしたためみたい。

まだ完全に長期トレンドをブレイクしたかは
確かではないけども、巨大な資金がうごめく
T-bondの市場での相場の転換は
大きな節目を意味するので、
世界中の資金の流れが変わる可能性がある
ということらしい。

私も何か債権について面白い話があれば
書いていく予定ですのでよろしくお願いします。

by ^shige^(5ad3ee4d04) at Jun 26, 2007 | EDIT

無題

>T-bondの市場での相場の転換は
>大きな節目を意味するので、
>世界中の資金の流れが変わる可能性がある
>ということらしい。

ドル暴落はここと深い関係がある感じです。
「アメリカの長期金利に変化が・・・」というこのブログの記事は
米国債売りからくるドル暴落について書こうと思っております。

あと揚げ足取りのつもりはないんですが債権ではなくて債券ですね。
是非国債について書いてください。楽しみです。

by M(9377620649) at Jun 26, 2007 | EDIT

無題

補足、thx。

これからは、迂闊に誤字脱字ができませんなw

by ^shige^(5ad3ee4d04) at Jun 27, 2007 | EDIT

ついでに

歴史は繰り返すということで
今、オマーン レアルの通貨買いドル売りの持ち高が
増えているそうです。

それもやっているのは日本の個人投資家とか。
オマーンはドルペッグ制を利用していて
金利差に着目したドル売りです。

アジア危機の再現なんてなってほしくはないですけどねw

by ^shige^(5ad3ee4d04) at Jun 27, 2007 | EDIT

無題

あらあら・・・完全に同じ過ちをw
ノーリスクって日本人にとっていかに魅力的だかわかりますねえ。

ただタイと違って、欧米のヘッジファンドが
アラビアの国を攻撃するのは政治的にムリそうですねw

by M(9377620649) at Jun 27, 2007 | EDIT

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ビシビシ解説していきまーす☆☆☆

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