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Mちゃんの一日一問 経世済民!

美人女子高生Mちゃんが一日一問経済クイズを出しちゃいます。→出してません。経済解説ブログに退化。

April 29,2024

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↑   by at 22:04

October 22,2007

● 竹中の隣だった

サブプライム問題の講演会にいったはずであったが、
普通の会議室のような場所に通され、10-20人からなるオープンディスカッション形式の講演であった。

どうせならと思いっきり前の方に座ったら、真横に座ったのはコーディネーターの竹中平蔵先生。
見た感じ、すげーいいスーツを着てる感じでもなく(もちろんヨレヨレのではないが。)
普通の金回りのいい大学教授風の男であった。

講演開始の時間になって気づいたのだが、
自分たち以外は大学教授だよね。周りにいるの。なんぞこれー

講演は日経新聞の論説委員の副代表の方で、サブプライム問題が表面化してからずっと追っている方であった。
内容であるが、実におもしろく、非常に満足のいく講演であった。

発言する気はまんまんだったのだが、5人程度しか発言する人が回らず断念。
ただ、他の先生がたが聞きたいことを聞いてくださったのでOK。

自分が聞きたかった質問は以下の2点である。
・サブプライム問題が表面化した以降の各国中央銀行の対応は、非常に迅速でよかったと思うが、どうか?
・サブプライム問題ばかりクローズアップされているが、問題の根本は地価下落にかかっているが、
 どのような対応策をしているのか?あるいは本来しなければならないのか?

いずれも似たような質問を他の先生がしてくださった。

一点目については
コメンテーターの方(慶大の教授)の方がコメントしていたが、彼の回答は興味深かった。
というのも、98年のLTCM破綻の際、資金供給をしたことが一因となってITバブルを招いた、
新たなバブルを呼ぶ可能性を考えると今回の資金供給は全面的に賛成とはいえない。というものである。

この金融危機に際して資金供給をするかどうかという問題は常に議論になる。
供給した後のメリットデメリット、供給しなかったメリットデメリットは互いに表裏一体であるためだ。
以下に2つの極端な例を示そう。

ひとつは、バブルを完全にぶっ潰す(やばくなっても)、すなわち資金供給をしない。という方法である。
これは日本のバブルの終わりに当時の日銀の総裁・三重野さんが
「バブルは悪いものだ、徹底的に潰す。」として数度の政策金利上昇を通じてバブルをぶっ潰した。
結果的に膿をだすことには成功したが(成功したか?)、そのリセッションは「失われた10年」となる。

もうひとつは、金融危機に際して資金の供給をするという方法である。
日本のバブルのときは徹底的にバブルつぶしをして大きな景気後退局面を招いた。
98年のLTCM破綻に際しては、散々の議論の後に結局資金をぶちこんだ。
そして今回のサブプライム問題では、これらの反省の元に迅速に資金を供給している。
迅速に資金をぶち込んだことから、その影響的はやや限定的に留まっているように思う。

以上の流れから、やばいときには資金を供給するというのが最近の潮流のようだ。
この場合のデメリットは、過剰に流動性を生み、新たなバブルを生む可能性や、
投資家が「どうせ国が救ってくれる」と考え、モラルハザードを起こしてしまうことがあげられる。

もうひとつの地価については、確信をつく答えはしてもらえず、
月並みな答えだったように記憶している。やはり地価の行方など誰にもわからないのだろう。


いかんせんレベルの高い方々の中で、
お話を聞くということはめったにないことなので、非常にいい経験になった。
誘ってくれた友人に感謝。また一緒に知的好奇心を刺激しに行きましょう。
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その他

↑   by M でございます。 at 19:25 | comments(4)

Comments

無題

>普通の金回りのいい大学教授

だって平蔵さん、今はそのポジションじゃんww

ってかその金融危機に対する緊縮型が供給型かの話はすげーおもしろいね。LTCM破綻後の対応とITバブルの話とか初耳だし、長期スパンでみると、供給型の対応を繰り返していけばモラルハザードによって必ず悪影響がでてくるだろうしね。

by つな(9377620649) at Oct 22, 2007 | EDIT

無題

すごいですね。
僕、平ちゃんの隣に座ったりした日には、
「やべぇ…俺、平ちゃんと並んだ…(笑)」
って、終始にやけ顔になっちゃいますよ。
地価って怖いですよね。

by 将弘(99d18a07cb) at Oct 23, 2007 | EDIT

すげー

偉い先生方と学生が討論できる環境にあることに嫉妬w

アメリカで言えば
前FRB議長のグリーンスパンと話すみたいな感じだろうしw

個人的には、資金供給するのは必須だと思いますけどねぇ

だってそれをしなければバブルが破裂したときの
銀行や生保と同じように、資産を売却して
不良債権を処理しなければならず、
そのせいでバブルのうちに溜め込んでた海外資産の
円転で円高、輸出業は打撃は受けるわ
中小企業への貸しぶりといった負の連鎖が起こって
経済が円滑に回らなくなったわけですから。

それで民主導で解決できればよかったのでしょうけど
景気が上向いたのは結局、みずほへの公的資金注入。
自力で回復してないじゃん!
と思うのは私だけでしょうか・・・?

モラルハザードの対処は難しいですけどねぇ。
金融活動をする人にも鈴を付けておくしかないのかな。

あとバブルを招いたのは資金供給というより
経済停滞によるハードランディングを阻止するために
世界中が低金利になったせいじゃないのかな。

確かに資金繰りに苦しい金融業を助ける意味合いも
あるのだけど、それの恩恵は製造業なども
受けるわけで一概にモラルハザードとはならないような気も。

by ^shige^(990b35ae55) at Oct 23, 2007 | EDIT

無題

>つっちゃん
この2つの議論は何回もおこなわれてるんだよね。
メキシコの経済危機にはアメリカが資金をつっこんで
なんとかデフォルトを起こさずすんだ。
翌年のロシアの危機もまたアメリカさんがやってくれるだろー
という予測からモラルハザードが起こっていた模様。

そしてデフォルトが起こってから結局資金をぶち込む羽目になるんだから
はじめっから供給しとけよな。という反省で今回は動いている様に思える。

>まさひろくん
地価って怖いよな。
とくにアメリカ人は地価が上がるとそれを担保に借金するからね。
地価が下がりだすと残るのは膨大な借金のみ。


>しげさん
せっかくよい環境にあるのに、
参加する学生が凄く少ないのはもったいないですよね。

資金供給については僕も今回のような対応が一番だと思っています。

結局のところ経済危機に関しては供給しないか、するかの2択で
経済危機を予防するといったような、他の対応策が全く育ってないように思えます。

昨年アメリカの地価が天井を打った際に、LTCMの反省で作られた金融商品CDS
(クレジットデフォルトスワップ=デフォルトリスクをヘッジするオプション)
をかけているから地価が下がっても限定的な被害しか起こらない。
とか言われていたのに全く機能してないようでした。

ちょっと面白かったのは
供給するかしないかの話になったとき、雰囲気的にですが、
供給するべきでないといった方はやはり学者の方で、
昨年まで霞ヶ関にいたというかた、竹中さんの反応はこれでよかった、という風に感じました。
やはり実務者出身と学者の方では考え方が違うなとw

by M(9377620649) at Oct 23, 2007 | EDIT

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