美人女子高生Mちゃんが一日一問経済クイズを出しちゃいます。→出してません。経済解説ブログに退化。
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日経NETの記事から
NYダウ、最高値を更新・191ドル高の1万4087ドル
昨日NY株式市場は7月以来の高値を付けたというニュース。
しかし思わず笑ってしまったのはついこの前まで
サブプライムの混乱はまだ数ヶ月かかるだろうと言われていたのにこのざま。
なんというか、相場は気まぐれだわね。
ただ、このサブプライムのマクロ的な影響がどうでてくるかが気になる。
具体的には
・相場を引っ張るテーマの変更
・世界経済をを引っ張ってきたアメリカの地価の下落の行方
の2つ。以下すこし述べてみたい。
●相場を引っ張るテーマの変更●
これはいままでの相場を引っ張っていたテーマというのは「M&A」だったわけだ。
業界の再編やM&Aされるんじゃなかろうか、という企業が中心に買われて株価が上がった。
こいつが相場を押し上げてきたんだけど、そのM&Aの中心にいたのはPEファンド(プライベートエクイティファンド)。
PEファンドのビジネスモデルは
①金を借りる(レバレッジを働かせる)→②MAする→③業績が良くなったとこで売る
というもので、①を可能とさせていたのは世界中のカネ余り状態(新聞などでは過剰流動性とか言われてます)で、
極端な話、世界中であまったカネを彼らが引き受けてM&Aをしていた。
ところが今回のプチ信用収縮で、リスクの高い投資を行っているPEファンドの資金調達がおもうように集らなくなっているらしい。
正確に言えば、集まらなくなっていくだろうという予想がある、という程度だけども。
この予想が当たるかどうかはわからないが、
サブプライムの影響でリスクの高い商品から低い商品への移行が強まったことは事実だし、
(最新の個人向け日本国債(10年物)の利率1,01%はワロタw)
PEファンドブームが終われば、M&Aに続いてどういうテーマが相場を支配するのだろうか。
相場のテーマに要注目。
(過剰流動性の原因である原油価格は上がり続けているので、
アラブ人の投資意欲が鈍らず場を制すのであれば引き続きMAが相場を引っ張る可能性がある。)
●世界をハッピーにしていたアメリカの地価上昇とその後●
サブプライムローンというのは信用の低い人々の住宅ローンのことだけど、
そもそもなんでこれが焦げ付きだしたかというと地価の上げどまりが原因である。
アメリカではここ十数年地価が上がりっぱなしであったのだが、去年の10月くらいから天井を打っている。
(最近アメリカの地価のニュースがないけど、その後どうなっているのだろう。)
どこの国の人でも家を買うときはローンを組んで返済をしていくのであるが、
アメリカ人は返済中に地価が上がると、(担保となっている土地の評価額が上がるため)
さらに借金を借り増しするのである。これをホームエクイティという。
アメリカ人はホームエクイティを用いて借金をしたお金で物を買っていた。
そして地価が上がりっぱなしであった、アメリカで彼らは10年以上これを繰り返していたのだ。
つまりここ最近の世界の景気は
アメリカの地価が上がる→アメリカ人が土地を担保に借り増しする
→モノを買う→日本だの新興国だの輸出国がウハウハ
→世界中の好景気へ
という構造だった(※1)。
そして地価上昇→借金の借り増しというこの構造、
だれがどうみても自転車操業である。
今回のサブプライムローンの焦げ付きは、地価上昇がとまったことが原因で、
一番最初にコケたのが貧乏人層であるということだ。
要するにサブプライムは地価下落の問題の一影響に過ぎず、
マクロ的なリセッションはこれからあるんじゃね?というのが自分の考えである。
次の注目は中層以上の消費が著しく鈍るかどうかに掛かっている。
ここに要注目。
※1
さらにここから新興国や日本が米国債を買うことを通して、世界中に流れたドルがアメリカに戻っていた。
①アメリカ人は世界中のものを買って、世界に流れたドルがアメリカに戻っていた。
②うは!!これで世界中が成長するんだからまじハッピーな構造じゃん!!
③あれ、でも考えてみるとアメリカ人の借金たまってるんじゃね? ←いまここ
対応の早さがやっぱり効いていますね。
FRBの資金供給はなんと9.11のときを超えたとか。
あとサプライズの0.5%の利下げ。
一応、動き的には落ち着いて来ているように見えますが
今度はドル安がテーマになりそうですね。
先日、EURが再び新高値を取りましたし
CADもパリティ(等価)を破りました。
次はAUDすらもパリティを破りそうですが…。
ただそろそろ臨界点で為替は行き過ぎると
政治的な介入があるので10月のG7に何かあるかも。
あと、アメリカが減速しても
結局はBRICSからの資金の還流があるので
BRICSがこけなければアメリカ経済は支えられるというのが
禿の言い分らしい。
何はともあれ、為替は
日々の需給、ファンダメンタルの点検、テクニカル
ニュースを見ながらやっていくしかないですねぇ。
各国の中央銀行の対応がよかったですね。
イングランド銀行も始めは供給しないとかいってたのに
即効方針変えて各国の対応に合わせてましたし。
ほうほう、ドル安がテーマですか。
日々のニュースにでる円ドルくらいしかみてないので
全く気づきませんでしたw
若干の円高に触れた後のよわいっぷりは相変わらずですね。
>政治的介入
これってホントにあるんですね。
『日銀はだれのものか』という本を読んでいたら
海外での会合後(G7?)にげっそりとやつれて、
明らかに何か言われたなと感じる速水さんが・・・
というくだりあって、笑ってしまいました。
政治介入は、行き過ぎたら確実にあります。
なぜかというと為替は実生活とリンクしているので
完全な投資商品とは違うからです。
株の場合、紙切れになっても
自己責任ということで
生活に困る人はあまりいませんが
為替は実生活とリンクしているので
あまり行き過ぎると一般消費者の生活が厳しくなってしまいます。
FRBもサブプライムで述べているのですが
不履行の債務者の救済をする必要性はあるけど
投資家を救済する義務はFRBにはないと
ばっさり切り捨てていました。
結局何が言いたいかというと
一般消費者にも影響が出るくらい
為替レートが行き過ぎると確実に
介入はあると思います。
それがどのラインかわかりませんが
EUR/USDが1.45付近ではないかと思っています。
もともとEUR/USDは2000年の9月に
あまりにもEUR安なにりすぎて(EUR/USD 0.8ぐらい)
ドバイのG7でEUR買いの強調介入したのが
今の上げトレンドの基点になっています。
最近は、世界経済不均衡是正は為替レート調整では
不可能というのがわかっているので
以前のようなパワー系な介入はないと思いますが
為替のトレンドは介入に始まり介入に終わるというのは
よくある話なので、今回もそうなるのではないかと
思っています。
なるほど、為替は他の金融商品と違って実生活に密着してますね。
勉強になりましたthx
>投資家の救済はしない
欧米はこの点について厳しいですよね。
モラルハザード回避、公平性の重視という理念が受け取れます。
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