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Mちゃんの一日一問 経世済民!

美人女子高生Mちゃんが一日一問経済クイズを出しちゃいます。→出してません。経済解説ブログに退化。

May 16,2024

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↑   by at 14:09

December 23,2007

● 外資系企業はハゲタカかもしれないが、日系はハゲタカにすらなれぬターキーである


欧米の金融機関はサブプライム問題の後始末に手こずっているみたいですな。

金曜日のニュース、シティに続きメリルリンチも資本調達することにしたらしい。
シティはUAE投資庁からだったけど、メリルはシンガポールの政府系、
つまり両者ともにアジアからの資金で資本増強に出たわけだ。

一方日本の金融機関はサブプライムのなんちゃら基金(詳しくは知らない)を拒否したり、
積極的に外資に資本注入をするといったことをせず、傍観の様子。

この現状を見るに、やはり日本人は外資を「ハゲタカ」と言って批判することはできないなと。


●ゴミを拾ったハゲタカ
90年代のバブル崩壊後、価値が暴落した企業の資本に参加したのは外資系企業であった。
他の日本の企業はどこもそれに手を出さなかった、いわば外資はゴミ企業を買ったわけだ。
もちろんゴミ企業はゴミみたいな値段しかつかなかったが。

それを外資は10年かけてゴミを再生、健全な企業にし、巨額の利益を得た。

巨額の利益を得たことに腹を立てているのか、ゴミみたいな値段で買い漁ったことに腹を立てているのか
あるいは両方なのかわからないけど、これら一連の外資の行動を「ハゲタカ」と呼んで批判している。


●高級ブランド品のゴミが落ちている。あなたなら拾いますか?
さて、2007年。
アメリカの地価下落がアメリカ人の消費を抑制するとして、世界の製造業の成長に水を差すと予測されていた。
しかし実際に起こったことは、製造業に水を差したのではなく、金融業に大打撃を与えたのだった。

市場においてシティグループは半年前の半分の価値になり、メリルも同じように40%オフだ。
クリスマスを前にしてバーゲンセールである。
このバーゲンでごっそり買い込もうとしているのがアブダビ投資庁であり、シンガポールの金融機関だ。

一方日系はバーゲンでつかまされるのが不良品だと思って参加しないらしい。
この10年で不良品はいくらでも直して、使って、売れることを目の前で見せられたのにも関わらず。
バーゲンで売っているのはシティ、メリルという高級ブランド品だということにも関わらず。


外資を「ハゲタカ」と言っている方、安心してください。日系の金融機関はハゲタカにならずに済みそうです。

日系はハゲタカに必要な勇気も、ノウハウも、チャレンジ精神もなく、
日本人の過剰な資産を蓄え、ただの太った七面鳥らしいので。

そして往々にして、土人が手塩を加えて育てた七面鳥は白人に食べられてしまうことも思い出そう。

唯一の救いはリアルの七面鳥は意外に凶暴な一面を持っているという点だ。
願わくば日系金融機関も白人になめられない強い七面鳥になってもらいたいものである。

参考
シティグループの株価
メリルの株価
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日々のニュース

↑   by M でございます。 at 10:49 | comments(10)

Comments

無題

面白いです!

シティが 29⇒16.6? だかに下がったのにはビックリ。

実際、日系の時価総額も下がっているのには残念です。メガ3行で22だし…

昨日、本を読んだけど、
・投資銀行業務ノウハウが欠如
・自己
・現地日系子会社のみ相手
・甘え

などなど、日系が世界に通用するようになってほしいものです。

by Believe-JP(576ee4b2ad) at Dec 23, 2007 | EDIT

無題

そのとおりだね。

by JFK(9a8b28b0f9) at Dec 24, 2007 | EDIT

無題

>JP
世界がグローバル化に向かった95年からの10年間の間に
日本は絶望的な時代を迎えていたので、ここで完全に後れをとりましたね。


>JFK
クリスマスだけにターキーの話である。メリクリ。

by M(9377606c21) at Dec 24, 2007 | EDIT

この話題は奥が深い

モルガンスタンレーは中国投資庁から出資を受けていましたね。

しかし、この話題は何気に奥が深い。
1998年の日本と現在では状況が違うから
一緒くたに出来ないというのが個人的な感想。

まず、Mさんの言っているのは長銀だと思うのだけど
結局、自力で再生できず結局公的資金の注入を受けたはず。
たぶん、外資は日本が税金を使うのを見通していた節が
あるのでそれだけで、個人的には比較するのはどうかなと思っています。
(この辺りについては詳しくないので誰か詳しい人に
フォローしてもらえるとありがたいです。)

次に、あの頃は世界経済で日本だけが極端に落ちていて
BRICS諸国は健在だったので世界経済が堅調でした。
このため、日本経済に投資するのは
長期逆張りスタンスでは利に適っていたということです。

現在はどうかというと、世界経済自体がちょっと怪しい。
日本経済如き沈んだところで世界経済は失速しないけど
米国経済が失速したら、世界経済がどうなるのかちょっとわからない。

中国も北京五輪が終わった後どうなるかわからない。
今や米国の最大の貿易相手は中国で米国がリセッション
したら中国も影響を受けざる終えないわけだしね。

そして、米国経済のリセッションと中国バブルの崩壊が
連続して起きるとなると、今回の出資はかなり分が悪いもの
になるのではないかと予想しています。

そして、欧米の有力投資家がこれに対して
金を出していないのも気になります。
日本のときもそうだったけど、確実に儲けられる
状態にならないと手を出さないのが
彼ら流だと思っています。

ただ、リスクを負わないと儲けられないというのも真実。
米国頼りの日本経済なわけだから米国の
リセッションは大問題。
やっとバブルの後遺症から立ち直って経営が健全化した
状態でこの博打は少々荷が重いでしょう。

ただ、問題は国として動けない状況の問題でしょうか。
日本には介入で得た外貨準備9000億ドルがあります。

アビダビや中国の出資は50億ドル程度なわけで
銀行が出すのではなく中央銀行の国債をある程度
処分するという方向で100億ドル程度なら提供してもいい気がしますけどね。

この外貨準備を政治家は『埋蔵金』とか読んで
また土建屋に回そうとしていますが
土建屋に回すぐらいならサブプライム対策に投資したほうが
よっぽどましですね。

日本の景気が悪くなっているのに
外国に金を最初に出すとなれば、また大きく叩かれるでしょうが
アメリカがリセッションしたときの日本の影響を
考えれば、それこそ利に適った方法だと思うわけですが…。

それに、米景気リセッション>日本の景気低迷>円高
>再び大規模介入
なんてシナリオをまたするつもりなんですかねぇ。

まぁ、たぶん流れ的にはどちらにしろ
リセッションしても堅調でも
大きな流れとしては、円安ドル安の流れは変わらない
でしょうねぇ。
結局は、日本と米国の世界での地位の低下は
避けられないので、自分の身は自分で守るという
ことなんでしょうね。

by ^shige^(990b3622b3) at Dec 24, 2007 | EDIT

無題

まずはじめに 邦銀よ、もっとリスクを取れ、というエントリーではなく
ハゲタカを批判している人を批判するエントリーだったと書いておきますw

非常にためになる長文ありがとうございました。
うーむ、するどいなあと思ったのですが、せっかくなので議論しましょう。

今回のサブプライムの問題でとるべきリスクなのかどうかの話ですが、
しげさんの言うとおり、先の10年とは取り巻く環境は違い単純に比較はできません。

それでも90年代後半は世界経済が堅調で、
日本に投資するのは十分割のいいリスクだったか?というと
僕はそうは思えないのです。

というのも90年代は92年に南米の金融危機、94にメキシコ、97アジア、98ロシアと
やはり外部環境は厳しく、当時の先行きは不透明すぎるほど不透明だったと思われます。
つまり、先行きが悪いとおもわれるのは90年代も同じだったと。
今、サブプライムで米国がどうなるかわからない、米国がどうなるかわからなければ・・・
という発想は90年代も似たような感じだったのではないでしょうか?
それでもなお、10年後こうしてみると世界経済は成長し続けていると。

ただ、今回のサブプライムに発するリセッションは以下の2点でいままでのものと違うなと感じてもいます。

①アメリカ発であること
②過去10年間世界を引っ張ってきた構造そのものが崩れる可能性があること

①に関してはいうまでもなく
世界の成長を支えてきたアメリカ発であることが今までと違います。
上に90年代の途上国の金融危機を列挙しましたが、いずれもアメリカが主導的な立場で救済してきました。
それが今度はアメリカ発の危機だからだれが救済するのか。自力でできるのか。

②は過去10年間はアメリカの地価が上がり続け、
アメリカ人がホームエクイティをすることで世界中の製品を買っていました。
そして途上国の経済は成長した。
いわばアメリカの地価の上昇が世界の経済を引っ張ってきた構造でした。
今回のサブプライムは地価の下落に端を発していますので、
サブプライム云々が世界に影響を与えるのではなく、
アメリカの地価の下落が世界をハッピーにしていた構造そのものを変えてしまうおそれがあります。
なおこの点はサブプライム問題が表面化する前に予想されていたことです。
(エントリー本文の製造業に水を差すというのはこの事です)

この2点の影響がどれくらい響くかが今後の成長シナリオに大きく関わると思います。
一応結論としては中立とさせてくださいw
ド不況もこなければ好景気も来ないと。

中国のリセッションは激しくなると思いますが、
中国人は一部の金持ちと貧民に分かれているので消費についてはあまり変化はないかと思うのです。
(中産階級が育っていない)
そんなわけで中国のリセッションは世界レベルではさほど影響を及ぼさないような気がします。

以下、細かい話です。

邦銀ですが、バブル崩壊からようやく立ち直ったというより、
昨年度軒並み最高益だしてたのでもうすでに脱却してると考えてよいと思います。
はやく税金払え。
企業の社会的責任は良いサービス、財を提供することと税金を払うことだと思いますw

外貨準備の話も本当に興味深いところですね。
以前ちょっと深く調べたので卒論が終われば書いてみたいと思います。

>日本の景気が悪くなっているのに
>外国に金を最初に出すとなれば、また大きく叩かれるでしょうが
>アメリカがリセッションしたときの日本の影響を
>考えれば、それこそ利に適った方法だと思うわけですが…。

この部分は94年のメキシコ金融危機の際して、
国内への影響が甚大であると踏んで
クリントン政権(財務長官・ルービン)が資金を援助しようとしたんですが、
議会の承認が得られなかったんですよね。やっぱどこの国も国内に使えと思うでしょうな。
結局財務長官の裁量でつかえる埋蔵金から拠出したんだったと思います。
ここで使ってしまったために後に議会で勝手に使うことが禁止され、
アジアとロシアのときはできなかったとルービンは回顧しています。

『ルービン回顧録』は友人からすすめられて読んだのですが、アホみたいに良書でした。オススメです。

by M(9377606c21) at Dec 24, 2007 | EDIT

なるほど

『ルービン回顧録』今度読んでみます。

公的資金投入はしなかったときに
どれぐらい損失が出たか想像できないので
大抵文句言われるんじゃないですかねw

それを理解できない人を説得するのは難しいですね。

とりあえずMさんの話題について
一つ一つ自分の考えを書いていきます。

まず日本に投資する価値があったかというと
バブル崩壊とIT不況で株価がこれ以上ないぐらい
下がっていたということが理由に挙げられます。

かのジムロジャースは
この時期に松下などのオールドエコノミーを
買いあさったそうです。
彼が言うには十分に下がりきったら
損失は少ないという理論で買っていました。

この時期の銀行株はなんと100円を切っていたわけですから
程度のほどが知れるというわけです。

現在のシティの株は
29⇒16.6$らしいですがまだ半値程度。
日本のときのような逼迫感はまだ感じられません。
もう銀行が潰れてしまうんじゃねーの?
といったとき初めて動き出すんじゃないですかねぇ。
やっぱり5$切って初めてお買い得のような感じがします。

アビダビや中国にしても日本での例を見ているから
投資をしていますが、毎回柳の下にドジョウはいませんから…。

不透明なのは間違いないですが
1998からは商品相場は上向きですし
通貨危機で完全に膿を出し切ったように思います。
このためハゲタカと呼ばれる人達が闊歩したのは
2000年くらいだったような気がします。
やはり反転してからの動きだったのではないかと思う次第です。

中国のリセッションですが消費の観点から見れば
変わらないかもしれませんが、商品相場への影響を見ると
かなりやばいと思います。
もし中国がリセッションすれば、確実に
原油価格や商品相場が下落します。
それにより今まで元気だったオイルマネーや
信用問題がさらにクローズアップされると思います。

まぁ、個人的なポジショントークですが
米景気は最終的に世界経済にフォローされる。
しかし、まだ米国のリセッションは4合目付近。
膿が出て米銀行の再編が起きてそれでも
やばそうな段に買いにいけばいいと思っています。

当然、中国も失速はするものの大きな調整となるでしょう。

6年も上げてきたのだから普通に考えれば
一年ぐらい調整してもおかしくないと思うのですよね。
やっぱり今の時期からの資金投入は早漏かなぁと
思う次第です。

最後に邦銀ですが、日本経済自体がやばそうですからねぇ。
ちゃんとしたファンドとしてがんばってくれるならいいですけど
今の邦銀にはそんなリスクを取れるスペシャリストが
いるとも思えないので素直に、保守的にやってほしいですねw

その分、できる人間が個人で相場を張る時代じゃないなかと
思っています。

by ^shige^(990b3622b3) at Dec 24, 2007 | EDIT

無題

なんか連投になったので削除しましたw

by ^shige^(990b3622b3) at Dec 24, 2007 | EDIT

無題

なるほど、しげさんは米国のリセッションがいまだ4合目程度、
僕はさほど深刻にならないだろうという読みの違いが意見の違いの根本ですね。

 「楽観的なブルも悲観的なベアも儲けられる。
  だが貪欲なピッグだけは生き残れない」

相場はどちらに転ぶかわかりませんが、この格言だけは守っていきたいところです。

僕も少し前までド弱気な考えを持っていたんですが、
FRBをはじめとする各国の中央銀行がいい対応してるなあと思ったので、
これはひょっとしてと思い始めた次第です。
ただ、中国のリセッションは各国中央銀行ではどうしようもない事なので
注意深くみまもっていこうかなと。

結構自分の考えを思い直すタイプなので、
雲行きがあやしくなったらいつの間にかベアになってるかもしれませんw

>最後に邦銀ですが、日本経済自体がやばそうですからねぇ。
>ちゃんとしたファンドとしてがんばってくれるならいいですけど
>今の邦銀にはそんなリスクを取れるスペシャリストが
>いるとも思えないので素直に、保守的にやってほしいですね

自分の周りでこいつは優秀だと思うような人はやっぱり外資に行ってしまいますが、
他にも続々と優秀な人が野村IB、商社に入っていってるので
これからは銀行よりこちらが伸びてくるかもしれませんw

銀行も優秀な人が行ってるのですが、採用しすぎだとおもわれます。
みずほで2300人、SMBC1800人新卒採用とかどうなんでしょうね。

連投については気にしないでください。
人の意見を聞くのは大好きですし、
長文、毒吐き、議論、オールウェルカムです

by M(9377606c21) at Dec 24, 2007 | EDIT

米国のリセッション

サブプライムの根っ子は
住宅価格が上がらないと解決しないのですよね。

住宅金利を5年間据え置いたとしても、今払えない人が
5年後払えるとも思えないわけで、
ここの影響がどの程度消費に出てくるかでしょうか。

現在の米の指標を見ていると
住宅は落ち込むも個人消費はまだ大丈夫みたいです。

住宅価格の低下によるCDO毀損の銀行の
信用問題不振で終わるなら早期解決できそうですが、
個人消費への影響まで出始めると大幅調整に
なるのではないかと思います。

まぁ、その結果は今年のクリスマス商戦で
見えてくると思うので、来月の12月の小売売上高などは
注目ですね。

思惑で半分動き、実態がわかってさらに半分動くとは
よく言ったもので、実態経済に影響が出るのが
わかった時点で今の下げと同程度動くことになるのではと
予想しています。

by ^shige^(990b3622b3) at Dec 25, 2007 | EDIT

無題

今年上半期でしたか、
 ・住宅の値下がり分は株高で十分補った。
 ・株高は裕福層のが恩恵がでかいから住宅の値下がりは痛い。
と消費に対しては二つ対立する意見がでてましたね。
消費はどっちに転ぶのかみものであります。

>思惑で半分動き、実態がわかってさらに半分動く
消費に影響が出た場合、いままでブルに考えていた人の分だけ動くんでしょうね。

by M(9377606c21) at Dec 25, 2007 | EDIT

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